寝るときに,ちびけろが 「お母さん,『かわいそう』っていう言葉は差別なんだよね。」 と言い出しました。 おっ!二年生が難しいことを言い出したぞ,いいぞ。と思いながら 「どうして?」と聞くと,今日の教室での授業の様子を,次から次へとまるでそこに先生がいるかのように語りだされました。 わたし(ちびけろ)は,目も聞こえる,耳も聞こえる,両手がある,両足がある。それが普通。 でも,世の中には,目が見えない,あるいは耳が聞こえない,はたまた手がない,足がない状態で生まれてくる人もいる。その人にとってはそれが普通。 目の見える人が見えない人を「何かができない人」だと思えば,そこに「かわいそう」という感情が生まれる。それは目の見えない人にとっては普通の状態なのに… だから,「かわいそう」っていう言葉は「差別の感情」なんだ。 何かハンデがあっても,野球もバスケもできるんだって! すごいよね。すごいんだよ! 難しい話をよく理解しました! 職員内でも「なぜ,かわいそうっていう言葉が差別とつながるのか?それはそれでいいじゃないか?」という意見が聞かれます。 何度説明しても理解してもらえません。 それなのに,2年生のちびけろはそれを理解したのです。話しぶりからすると納得して自分の中に入っていると思います。 それは,友達のお母さんが耳が聞こえないこと,私が指がないこと,夫が左耳が聞こえないこと,ばあばが足が悪いこと,いろいろ彼女が経験したり,もっている背景があるからかもしれません。 だけど,理解の深さに驚かされました。 ここ数日,怒られっぱなしのちびけろでしたが,何日分もほめました。 よくわかったね,よくお話ができたね。感心だったよ。まだ足りないかもしれない。またほめよう。 |